2023年7月30日 中川五郎LIVE
7月30日(日)は、陽のあたる道小さな音楽会vol.161「中川五郎LIVE」でした。猛暑の中ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
7月25日に74歳になられたばかりの中川五郎さん。陽のあたる道でのライブは2021年12月以来4回目でした。
午後3時に開始したライブ、アンコール含めて歌われた曲は全14曲。そのほとんどが前回以降に作られた新曲。宮尾節子さんや、谷川俊太郎さんの詩に曲をつけたものや、ビートルズの曲を独自の詞で歌ったり、新聞記事から題材を得た歌、今の世の中で起こっている出来事への怒り、そこに少しの皮肉を込めて作った歌など。気がつけばラストの曲の前で午後5時を回っていました。
ここで最後に持ってきたのが、100年前の関東大震災の時に起こった事件をうたった『1923年福田村の虐殺』という26分に及ぶ歌でした。
この歌は個人的には今回ぜひ聴きたいと思っていた歌です。今年9月1日に公開される映画「福田村事件」(森達也監督)は、2009年に発表されたこの歌を聴いた脚本家の井上淳一氏と荒井晴彦氏が映画化を思い立ったとされています。
2時間を超えるライブの最後にこの歌を歌う五郎さんのパワーには恐れ入るばかりです。さらにアンコールまでお願いして、歌ってくれたのは56年前に五郎さんが原詩を忠実に訳した『Come to My Bedside』。なんだか心が和んだ気がしたのは重い歌のあとだったからでしょうか。
この日のライブの動画をご来場の渥美明さんがYouTubeにアップしてくださっています。よかったらご覧ください。
https://youtube.com/playlist?list=PLwypIP-O0tAopNTfv5cpdhN41TgHXXcoL
中川五郎さん、今日は本当にお疲れ様でした。素晴らしいライブをありがとうございました。