Diary 2012年4月~6月
自家焙煎珈琲店 陽のあたる道 の1月の工事着工から始まり、竣工、プレオープン、3月4日の開店から歩きはじめて3月末まで、3ヵ月の日記は、画面も上から下まで長くなってしまったので「Diary 2012.1~3」としてまとめ、今月からエントリーをあらためることにしました。これまでどおり徒然なるままに書いていきたいと思います。
2012年6月24日 京都へ
6月24日(日)、25日(月)は陽のあたる道を3月4日に開店してから初めての連休をとらせていただきました。24日は、2年前に亡くなった義母のお骨を分骨し親鸞聖人の墓所である京都・大谷本廟に納骨するという儀式。岐阜県池田町の菩提寺の仕立てたバスに乗ってきた妻の弟夫婦と、大阪の叔父と朝9時に現地で合流。参加者でお経を唱えお焼香の後、大谷本廟の納骨室に納骨されました。
その後、西本願寺の参拝、会食、清水寺の拝観をしてからバスで岐阜に帰る弟夫婦と別れ、自家焙煎コーヒーのお店コラソンを訪ねました。こちらは、東京・南千住のカフェ・バッハに10年間勤務し、店長も務めた川口さんが今年1月にオープンしたお店。御所の西側、烏丸通りと堀川通りに挟まれた一画にありました。現在は豆売り専門で喫茶は開業していませんが、店内には試飲するスペースがあり、私たちが伺ったあと続々とお客様が訪れ、一緒に試飲をしながら暫しコーヒーのことやパンなどの話題に花が咲きました。すでに店主川口さんの周りに強力なファンが集まりつつあるという印象です。「早くカフェを開いてほしい」とみなさん口々におっしゃっていました。またひとつ京都に行く楽しみが増えました。
自家焙煎コーヒー コラソンのHP⇒http://www.cafe-de-corazon.com/
2012年6月18日 『スペシャルティコーヒー大全』
南千住に40年続くカフェ・バッハの店主であり、現在は日本スペシャルティコーヒー協会の会長を務める田口護氏(わが珈琲修行の師匠でもあります)の著した『スペシャルティコーヒー大全』が、このほど「第3回辻静雄食文化賞」を受賞しました。
「この賞は、よりよい「食」を目指してその目覚しい活動を通じ、新しい世界を築き上げた作品、または文化的活動を対象に贈られる賞」であり、その受賞理由として、「科学的視点を加えた技術の理論化により、新たなコーヒーの価値観を確立し、コーヒー 技術書として、またコーヒー文化論としても完成度の高さが卓越している。また、日本の 伝統的なコーヒーの価値観と、現在のコーヒー市場を席巻しているアメリカ発のコーヒーの 価値観を融和しつつ並存させる試みとして、コーヒー業界の未来に期待を抱かせる」とあります。
田口先生が2003年に出版された『珈琲大全』と、この『スペシャルティコーヒー大全』はバッハ門下生にとってはいわばバイブルのような存在。 ちょっとした疑問が生じたときにページをめくると必ず答えが見つかります。そして読めば読むほどコーヒーの奥深い世界が拡がっていきます。
このたびの田口先生の受賞を喜ぶとともに、本に書かれたことの実践を通じて良いコーヒーをより多くの人に飲んでいただけるよう努力していきたいと思います。
『スペシャルティコーヒー大全』および『珈琲大全』は、当店の書棚に置いてあります。興味ある方はぜひご覧ください。
カフェ・バッハのホームページより⇒http://www.bach-kaffee.co.jp/profile/taguchi2.htm
2012年6月10日 Mareka & Junji デュオライブ in 陽のあたる道
陽のあたる道で初めてライブを開催しました。演奏してくださったのは、店名の由来となった「陽のあたる道」を唄っていたバンド、高石ともやとザ・ナターシャ・セブンのメンバーだった城田純二さんと、城田さんが日本のアイリッシュフィドルの第一人者と認める内藤希花さん。古くからのナターシャファンと希花さんの大学の後輩を中心に集まり、狭い店内は満員すし詰め状態、窮屈な思いをさせてしまいましたが、間近に聴く、ギター、バンジョー、フィドル、アイリッシュハープの生音とそれを自在に操るお2人の素晴らしい演奏に、みなさん楽しんでいただけたようで何よりです。私自身、仕事を忘れて一人のリスナーとして心ゆくまで楽しませていただきました。
終了後の打ち上げも盛り上がりました。お2人がリクエストに応えて演奏してくれたり、みんなでナターシャの曲をSingOutしたり、時間を忘れて楽しみました。みんなで唄う「陽のあたる道」には感無量でした。
じゅんじさん、まれかさん、ありがとうございました。おいでいただいた皆さんありがとうございました。今回、満席で参加できなかったみなさんすみませんでした。お2人のライブ、2回目をやれたらいいなと思っています。
<追記>
城田じゅんじさんが素敵なライブレポートを書いてくださいました。ありがとうございます! http://junji-shirota.ciao.jp/mareka-junji/?p=88
2012年6月4日 グループオーナー向けセミナー
今日は定休日(この出だし一つ下の出だしと一緒だ!)、ふだん店に行くよりも早く家を出て久しぶりに電車に乗りました。相鉄、京急、都営浅草線、日比谷線と乗り継いで三ノ輪駅下車、スカイツリー方面に歩くこと10分ほどで、カフェ・バッハのトレーニングセンターに到着。2年前ここでコーヒーの焙煎を習いはじめた頃はまだスカイツリーが半分位の高さだったことを思い出す。
40年前から山谷地区にお店を構えるカフェ・バッハの創業者である田口護氏に師事し開業した自家焙煎珈琲店は全国に100軒以上あります。そんなバッハグループのオーナー向けセミナーが今日行われたのでした。ちょうど今日は開店して3カ月目に当たる日。私のような新米が各地で名のあるお店を経営されている方々と一緒にレクチャーを受け、カッピングをしているなんて、ついこの間まで想像もしなかったことです。現在お店で扱っているコーヒー豆の産地のことや味の特徴などを学びながら、良いコーヒーをご提供するうえで欠かせない知識と経験の習得のために、日々地道な努力の積み重ねが必要であることをあらためて認識したセミナーでした。
2012年5月28日 メンテナンス
今日は定休日、といってものんびり過ごすわけにもいかず、区役所へ行って用事を済ませた後お店に行き、焙煎機のフィルター清掃や油の注入、それからコーヒー豆を挽くのに使用しているコーヒーカッターの分解清掃(右の写真)も行いました。これらのメンテナンスは定期的にやっておかないと、適正な焙煎ができなくなったり、コーヒーの注文を受けたのに豆を挽けなかったりしたらそれだけでアウトです。要領よくできるまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、休日だからこそできる作業でもあります。
でも今日は少し昼寝もできたし、夕方からは車で30分ぐらいのところにある日帰り温泉「極楽湯」に行ってゆっくりお湯に浸かり、体のほうのメンテナンスも終了、明日からの一週間新たな気持ちで頑張ります。
2012年5月26日 OB会
”どんべえとその七味”の原点でもある、学生時代に所属していたフォークソングサークル「こんぺいとう」の仲間が「"陽のあたる道”に集まろう会」を開催してくれました。1次会として当店でコーヒーを飲んでいただき、2次会は地元で40年続く中華料理店「鶴盛楼」で食事会、14人もの参加者で大いに賑わいました。遠くまで帰らなければならない人を除いて、続けてカラオケへ。なんだかんだいってもみんな唄のサークルにいただけあって思わず聞き惚れてしまう。SingOutでよく唄った「おもかげ色の空」もなつかしかったです。みんな遠いところから鶴ヶ峰まではるばる来てくれてありがとう!
後輩がブログにお店のことを書いてくれました。
http://blog.livedoor.jp/saisai706/archives/51691949.html
2012年5月20日
昨日19日(土)はお店をOPENしてから初めて臨時休業させていただきました。義母の三回忌の法要のため朝5時起きで家内の実家である岐阜県揖斐郡池田町へ日帰りで行ってきました。
昨日はさわやかないいお天気でしたね。お店のほうには臨時休業のことを知らずに来られ、休業のプレートを見て帰られた方もいらっしゃったようです。大変失礼致しました。「陽のあたる道」の定休日は月曜日ですが、私事都合で休業させていただくことや、イベントで貸切とさせていただくこともあると思います。その際は早めに、さまざまな方法でお知らせしたいと考えています。よろしくお願いいたします。
明日21日は月曜定休日。午前7時30分ごろ、首都圏で173年ぶりに金環日食が観測されます。「金環日食を最も美しく観測できる中心線が通る」横浜市旭区に住む者として見逃すことはできません。定休日の朝寝坊は我慢して、観測を楽しみたいと思います。朝だけでもいいから、どうか、晴れて欲しい!!
2012年5月16日 YCV効果?
うちでケーブルテレビを見られないものだから、YCV(横浜ケーブルビジョン)なんて見てる人いるのかな、なんてたかをくくっていたら、「YCV見て来ました」という人がちらほら。よく来られるお客様の中にも「テレビ出てましたね」なんて言われたりして、あらためてテレビの影響の大きさを感じた5月の前半でした。
番組を見ていないことを知ったお客様が、わざわざDVDに録画して持ってきてくださり、ついに家で見ることができました。コメントは控えさせていただくことにしましょう(笑)。
2012年5月13日 プチ同窓会
高校時代の恩師と同級生が5人で訪ねてきてくれました。前回同窓会でお会いしたのがいつだったかも思い出せないくらいずっとお会いしていませんでした。それでもすぐに昔に戻ってあの頃のように語り合えるのは不思議。それぞれが違う道を歩みながら、何十年の時を経て、また元気に再会できたことが嬉しく、そして、お店をはじめてよかったなと思える瞬間でした。
2012年5月6日 GW終了
お天気が不安定だった今年のゴールデンウィークでしたが、みなさんそれぞれの休日を楽しまれたのではないでしょうか。GW期間中は5月1日を除き営業していましたが、ご近所の常連さんはもちろんのこと、音楽仲間や学生時代のサークルの後輩が遠くから訪ねてくれたり、何年も会っていなかった人との思いがけない再会があったり、ケーブルテレビを見て初めて来店して下さる方がいらっしゃったりして、私たちにとっても刺激的で楽しいGWでした。
GW中の5月4日で開店してからちょうど2ヵ月になりました。この間、延べ約1000名の方にご来店いただきました。たくさんの方に応援していただいていることをあらためて胸にきざみながら、これからも一粒一粒のコーヒー豆を丁寧に焙煎し、美味しいコーヒーを一杯ずつ心をこめて淹れていきたいと思います。
2012年5月3日 GW後半
5月としては記録的な大雨となったゴールデンウィーク後半4連休の初日。行楽に出かけるのを楽しみにしていた方々にとっては出鼻をくじかれた格好になったのでは。午後になって雨はいったん止んだものの、すぐに再び降り始め閉店時刻まで降り続きました。こんな雨の日でしたが、おいでいただいた皆さんに感謝です。
ところで先日突撃取材を受けたYCVの「ビリー諸川ののんビリー行こう」の放映がはじまったらしいです。今日来ていただいたお客様から知らされました。15分ぐらいの短い番組の中で、鶴ヶ峰の他のお店とともに紹介されているらしいのですが、自分では見ていないのでどう反応したらいいものやら。YCVのホームページによれば、9:00~,12:45~,19:30~,22:45~の一日4回放送されているようです。
2012年4月29日 GW前半
昨日からはじまった大型連休、9連休という人も多いでしょうが、暦どおりという方にとっては、明日がゴールデンウィーク(GW)前半3連休の最終日ですね。明日月曜日は当店の定休日にあたりますが、明日は営業し、翌5月1日の火曜日をお休みとさせていただきます。
お店を開店してから初めて迎えるGW。これまでの土日とは人の流れが違うように感じます。みなさん遠出したり、行楽地へ出かけられたりしているのでしょうか。
鶴ヶ峰駅前のココロットで中華料理屋さんを営んでおられるご主人と奥さんは、いつも午後5時前後に当店に来てカプチーノを飲んでいかれます。その御夫婦が「GWの人の流れは何十年店やっていてもさっぱりわからない」とおっしゃっていました。
今日のお店は、その御夫婦が帰られた午後5時半以降にピークが来て閉店時刻の7時まで忙しくさせていただきました。GW前半3連休の最終日は果たしてどんな展開になるのでしょうか。
2012年4月26日 相鉄瓦版
相鉄線を利用している人なら一度は手に取って読んだことがあるかもしれない「相鉄瓦版」というA6判の小さな冊子。会社に通勤している時は新しい号が出るのをいつも楽しみにしていました。今度の7月発行予定のこの冊子の「ぶらり寄り道 鶴ヶ峰」の「沿線オススメ店めぐり」に当店が掲載されることになり、昨日取材に来られました。
開店から1ヵ月半が経過しましたが、今日も「お店ができたことを最近知りました」といわれるお客様もいらっしゃったりして認知度はまだまだ高くない「陽のあたる道」。先日のYCVの取材同様、メディアを通じて一人でも多くの相鉄沿線の方々に知っていただければありがたいことです。
「相鉄瓦版」の最新号(写真)は↓のリンクからも見ることができます。
http://www.sotetsu-group.co.jp/kawaraban/default.htm
特集記事の中には、「かながわ東日本大震災ボランティアステーション」のボランティアの方の話も掲載されています。よかったらお読みください。
2012年4月19日 YCVの突撃取材
当店は午前10時開店ですが、午前中はほとんどお客様もなくまったりとした時間を過ごしています。そんなお店に予期せぬ”お客様”が。YCV(横浜ケーブルビジョン)の「のんビリー行こう」という番組からビリー諸川さんはじめとするクルーが5人も訪ねてきて、店内を撮影したりインタビューされたり、最後にはギター抱えたビリーさんに乗せられて歌まで歌わされてしまいました。まさしく”突撃”の取材でなんの構えもしていなかったのではたしてどんな番組になるのか予想もつきません。5月に放送されるみたいです。うちではケーブルテレビは見られないのですが・・・
2012年4月16日 定休日
朝、NHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を見てから、車で20分ぐらいのところにある「メトロ横浜いずみ店」へ。ここは飲食店や小売業の営業許可証がないと入れない卸売専門の大型店舗で、開店してから何度か利用しています。安くて品揃えも豊富、みなさん大量に仕入れて行くが、うちは必要なものだけを少しずつ・・・。
郵便局や銀行の用事もまとめて休みの日に。
そして午後はお店で焙煎。その前に、生豆のハンドピックをしなければなりません。仕入れている豆はどれも最高級の豆、生産国でも出荷前に選別された豆ですが、それでも欠点豆(虫食い豆や死豆、未成熟豆など)が混じってないわけではありません。これを取り除く作業は地味で根気のいる作業ですが、「良いコーヒー」を提供するためにどうしても欠かせません。
このハンドピックは焙煎前だけでなく、焙煎後にも行います。煎りムラや割れた豆を取り除いてはじめてお客様にお届けできる珈琲豆が完成するのです。
今日は3種類の豆をふだんより多めに焙煎しました。
2012年4月12日 閉店後茅ヶ崎へ
元五つの赤い風船のベーシスト、ちょうさんこと長野たかしさんのライブが急遽茅ヶ崎BOTCHY BOTCHYで行われることになりました。京都に住むちょうさんと会えるまたとないチャンスだと思い、午後7時の閉店後大急ぎで片付けて茅ヶ崎に向かいました。思えば、今年になってからはギターに触ることも、人のライブに行くこともできなくなってしまっていたので、久しぶりの感覚でした。
「遠い世界に」のSing Outも含め、「君こそは友」「心のネット」「Hard Times Come Again No More」「うろこ雲の絵」など、ちょうさんの力強い歌声に溜まった疲れも吹き飛ぶようで、明日へのエネルギーをいただけた夜でした。
2012年4月5日 サクラサク
3月4日の開店から1ヵ月。たくさんの人に支えられながら、なんとかお店らしくなってきました。ご近所の方々にも少しずつ知られてきたようで、常連さんも出来つつあります。まだまだ至らない点はいっぱいありますが、これからも日々精進を重ねていきたいと思っています。
開店のお祝いにいただいた桜、ずっと青く硬い蕾のままだったのが、横浜の開花宣言と時を同じくして開花し、暖かかった今日、こんなに花をつけました。生命(いのち)の強さ、たくましさに感動すら覚えます。
2012年4月2日 定休日
今日は月曜日で定休日。でも在庫が少なくなったコーヒー豆の焙煎をやらなければなりません。営業日でも開店前やお客様の途絶えた時間などを見計らって小まめに焙煎をしているのですが、お店が休みの時こそまとめて焙煎ができるいいチャンスなのです。今日は当店で一番注文の多い、「陽のあたる道ブレンド」用の豆を普段より多めに焙煎しました。
左は当店の心臓部ともいえる焙煎機「マイスター2.5㎏」。昨日お店に来てくれたボラバス仲間の一人、新垣さんの撮ってくれた写真です。